南米ではイースター(復活祭)をSemana Santaセマナ・サンタ(聖週間)と呼びます。
これは、ラテンの人々にとってクリスマスと同じくらい大切な行事です。
カトリックの伝統は現在に至るまで、人々の生活に大きな影響を与えています。
国や地域によって、そのお祝いの仕方は異なりますが、キリストの復活を祝うという根底にある意義は共通のものです。
セマナ・サンタは、南米の文化や人々の実際の人々の暮らしを知る絶好の機会です。
今回は、そんな南米のラテン・セマナを紹介します🐰💫
言うまでもなく、セマナ・サンタの期間中は教会が中心的な役割を果たします。
復活祭当日の日曜日まで、特別な儀式や礼拝が行われ、特に木曜日と土曜日には、最後の晩餐を模した儀式や聖体行列が行われます。
セマナ・サンタの前には、肉や卵などを断食し魚などを食べる習慣があります。
南米でもその時期は魚介類が多く食べられ、特にペルーでは伝統料理であるセビーチェ(魚介類をレモンなどであえたマリネのような料理)が食べられます。
復活祭当日には、断食がとかれ豪華な食事を楽しみます。
コロンビアのPopayanポパヤンという地域では、真っ白な美しい街並みの通りで、儀式用の衣装をまとい、キリストの人形とともに行列をつくって練り歩きます。
初めて見る人にとっては、その光景はとても印象的なものでしょう。
ブラジルでは、その国土の広さからお祝いの仕方に、国内のなかでも違いが見られますが、花や花のコラージュで彩られます。
ベネズエラでは、行列は行われず、キリストの人形や肖像を燃やす習慣があります。
アルゼンチンやエクアドルでは、新年と同様セマナ・サンタは家族と過ごす時間であり、地方に住む家族を訪れ、豪華な食事を楽しみます。
セマナ・サンタは、カラフルで明るいお祝い行事という反面、暗い部分もあります。
これはキリストがユダに裏切られ、十字架にかけられたという受難を表し、紫色のとんがり帽子の衣装を着て行列をつくることは、喪に服していることを意味しています。
カトリックであってもそうでなくても、セマナ・サンタは一度は見てみたいラテンのお祭りです。
仕事や学校は休みになり、伝統的な食事とともに街中は活気にあふれます。
セマナ・サンタで、ラテンの人々の文化や生活を間近で見ることができ、実際に地元の人々と一緒にこの期間を過ごし参加してみることは、素敵な経験になること間違いなしです😍