エクアドルの「食」

エクアドル料理と聞いて何を思い浮かべますか？

・・バナナ？

確かにバナナなしにエクアドル料理は語れませんが、そのほかにもおいしいものがたくさんあります！

エクアドルはシエラ（山岳地帯）、コスタ（海岸地方）、オリエンテ（アマゾン）そしてガラパゴス諸島の４つの地域に分けられ、自然の多様性に富んでいる国です。食に関しても同様に、シエラの種類豊富なスープから、コスタの海鮮料理まで、バリエーションに富んでいます。

そんな小さくて大きな国エクアドルを知っていただくために、今回はエクアドル料理を紹介していきたいと思います。

南米のなかで、同じ名前の料理もたくさんありますが、もちろん国によって見た目も味も違います。

まずコスタ料理の代表はCeviche（セビーチェ）です。ペルーにもセビーチェがありますが、エクアドルのセビーチェはまた違います。エビや魚、貝などの魚介類とレモンで調理される、マリネのようなものです。普通はしょっぱいバナナチップスやポップコーンをいれて食べます。

またエクアドル全体で食べられているのがArroz con pollo（アロス・コン・ポジョ）いわゆるチキンライスです。クミンなどのスパイスや野菜もいれられ、エクアドルの家庭の味です。

バナナについても忘れずにお話したいと思います。日本でもおなじみの甘いバナナがおいしいのはもちろんのこと、エクアドル特にコスタではPlátano verde（プラタノ・ベルデ）という、写真のような緑の甘くないバナナが非常によく食べられます。私もコスタに初めて行ったとき、ほとんど毎回の食事でプラタノ・ベルデが使われていて、こんなにも食べるかと驚いた記憶があります！

一番上の写真に盛り付けられているように、フライドポテトのように揚げたり、バナナチップスにしたり、ボロンというチーズや豚肉と一緒に、コロッケのように調理された料理もあります。

そしてもう1つエクアドルの人々にとって大事な料理はCuy（クイ）です。

クイはテンジクネズミの一種で、生きているときの姿はほとんどモルモットのような感じです。モルモットを食べるのかと、日本人としてはびっくりですが、クイはアンデス地方ではお祝い事のときなどに食べられ、何百年も歴史ある貴重な食べ物です。今ではレストランなどで一匹20ドルから30ドルで食べることができます。お肉は鶏肉に似てるかな？という感じですが、エクアドルに来たときは是非チャレンジしてみてください！

次にオリエンテ、アマゾンの食を見ていきましょう。

世界最大の河川アマゾン川、そして熱帯雨林には独自の生態系が広がり、魚やフルーツなどもとても豊富です。ここでしか見られないフルーツもたくさんあるので、アマゾンを訪れたときには試してみたいものです！

しかしアマゾンには私たちがぎょっとしてしまうような料理もあります。Zarapatoca（サラパトカ）というカメの肉のスープ、Uchumanga（ウチュマンガ）という色々な動物の腸のシチュー、そしてアマゾンの重要なたんぱく質源であるゾウリムシの幼虫など・・・少し勇気が必要ですが、一度味わえばアマゾンのことをもっと知ることができるかもしれません！

アマゾン川への旅行はどんな感じなのか気になる方もいると思います。現在旅行客が快適にアマゾンを過ごすための、ホテルや豪華なクルーズツアーがあります！

Las Cascadas Lodgeでは、アマゾンにいるとは思えないくらいの素敵な朝食が提供されます。Anakonda Amazon Cruiseでは、アマゾンを肌で感じられる豪華なクルーズツアーとなっています。地球の反対側、そしてまだまだ未開の地であるアマゾンへの旅は、きっと一生で忘れられない思い出になるでしょう♪

そして最後に、おすすめしたいエクアドルの２つのレストランを紹介します。

まずはHotel Oro VerdeにあるLe Gourmet Restaurant です。エクアドル料理は、ほかの国の料理と同様、伝統があり代々受け継がれていっているものです。しかし一方で最先端の流行を取り入れたモダンなレストランもあります。エクアドル最大の都市であり、ガラパゴス諸島に行く際の玄関口でもあるグアヤキルにあるこのレストランでは、大きなシャンデリアのある豪華な空間で、フランス料理にエクアドル料理のアイデアを加えた革新的な料理が食べられます。

２つめはキトにある El Ventanalです。スールトレックの社長Alfonzoがオーナーをつとめるこのレストランの自慢は、なんといっても全面ガラス張りの窓から見える息を呑むような景色です！旧市街やアンデスの山々を見渡すことができ、特に夜に見えるキトの夜景はほんとうに美しいものです！もちろんエクアドル料理に旬の食材をつかったお料理も絶品です。

いかがでしたか？エクアドル料理は日本ではまだまだマイナーですが、バリエーション豊富で奥深いのです！今は日本でエクアドル料理にたどりつくのがなかなか難しいので、いつか日本でもエクアドル料理屋さんに手軽に行ける日が来ればいいなあと思っています❤

まずは本場の味を試しに、実際にエクアドルにくることをおすすめします！😉