前回はエクアドルの本土の魅力をお伝えしましたが、やはりガラパゴス諸島も忘れてはいけない!ということで、今回はガラパゴス諸島について書きたいと思います。
ガラパゴス諸島は、エクアドル本土から西に900kmの太平洋にあり、19の主な島と小さな島々や岩礁からなります。その美しい自然と独自の生態系から、1978年1番目の世界遺産として登録されました。ちなみに首都キトの旧市街も世界遺産第一号です!最初の世界遺産12件のうち2つがエクアドルだなんて、エクアドルってすごいと思いませんか😉
ガラパゴス諸島ではもちろん時期や島によって見られる動物が違います。今回はガラパゴス・カレンダーと称して、どの月にどの動物が見られるのかを紹介していきたいと思います。
ちなみにガラパゴスの1年は雨季と乾季にわけられます。乾季は12月から3月までで雨が少なく平均気温は19から29度ほどです。1月から11月までが雨季で、気温は30度近くまであがります。それではお目当ての動物を探してみてください💗
雨季のこの時期は、ウミガメたちが砂浜で産卵を始めます。エスパニョーラ島のウミイグアナは体が赤、緑、黒など鮮やかな色に変わります。12月の暖かさがまだ続くので、多くの鳥たちも巣作りを始めます。
残念ながら2月はあまり鳥たちをみることができません。その代わり、フロレアーナ島でフラミンゴやガラパゴスバトを見ることができます。そして運が良ければ、バルトロメ島で唯一熱帯に生息するペンギン、ガラパゴスペンギンで出会えるかもしれません!
2月から3月にかけては1年で雨が最も降る時期であり、湿度が高くなり気温も30度まで上がります。そのためスキューバダイビングやシュノーケリングにもぴったりで、カラフルな魚やペンギンを高確率で見ることができます。また喉の部分に赤い袋を持つグンカンドリも巣作りを始めます。
4月は、気候も穏やかで水温もちょうどよく多くの動物たちを見ることができるので、1年のなかでも最もおすすめの時期です。アオウミガメやリクイグアナの卵が孵化しはじめ、またゾウガメの卵が孵化しおわる時期です。太陽のしたで植物たちも花を咲かせ、アシカたちが砂浜で遊んでいる様子を見ることができます。
ノースセイモア島までアオアシカツオドリに会いに行きましょう!真っ青な足が特徴のアオアシカツオドリは、この時期オスがその自慢の足を見せびらかすように、メスの周りを踊るかわいらしい求愛ダンスを見ることができます。
乾季が始まりだんだん涼しくなってくるので、観光客が増えてくる頃です。ホテルなどの予約はお早めに!中旬から、水温が冷たくなりガラパゴス諸島を囲むフンボルト海流によって多くの動物たちの栄養源となる魚がもたらされます。ゾウガメは巣作りを始め、鳥たちにとっては移動の時期、イルカやクジラも多くやってきます。季節の変わり目は曇り空が増え、風も強くなります。
7月も2月と同様ガラパゴスの鳥たちを見たい方にはおすすめの時期です。サンティアゴ島では赤いくちばしが特徴のアメリカミヤコドリ、そしてガラパゴスコバネウの求愛も見られることができます。5月に見逃してしまっても、6月にもアオアシカツオドリはエスパニョーラ島で繁殖期を迎えています。イルカやクジラも多く見られる時期です。
8月は荒波が増えてきますが、まだまだ多くの動物たちに出会うことができます。砂浜ではアシカの赤ちゃんが遊んでいる様子が見られます。サンタクルス島の高地ではたくさんのゾウガメ、エスパニョーラ島はサンティアゴ島ではガラパゴスノスリが見逃せません。
9月は1年で最も寒い時期で、同時に観光客も最も少ない時期です。しかしバルトロメ島にはペンギンがやってきて、またメスのアシカは繁殖活動がさかんになります。そのためオスのアシカたちは、パートナー探しでメスの取り合いになります。
10月はアオアシカツオドリのふわふわの羽毛に包まれたヒナを見ることができます。アシカの子供たちも砂浜で元気いっぱいに遊んでいます。10月は閑散期ではありますが、海岸線に見える霧につつまれた夕焼けが美しい時期でもあります。
風も海も穏やかになり気温もあがってきます。海ではたくさんの種類のクラゲが見られ、クロアジサシは繁殖期を迎えます。この時期は多くの観光客がシュノーケリングを目的にチャンピオン島を訪れます。アシカたちと一緒に泳ぐことができます。
クリスマスに入る12月は南米はどこも大忙し。もちろんガラパゴスも例外ではないので、早めの予約が必須です。 気温も上がり再び雨季が始まります。アホウドリのヒナの羽毛が生えそろい、ゾウガメの卵がかえりはじめます。
このようにガラパゴス諸島には日本では決して見られない魅力的な動物たちがたーーくさんいます。それが世界中の多くの観光客を惹きつけているのです。1番出会いたい動物は何か、それによっていつガラパゴスを訪れるかを決めるのがベストです😍もし決められない!という方のためにおススメしたいのが、雨季と乾季の変わり目。つまり12月と1月、6月と7月です。この時期の気候は観光にもってこいで、美しい自然の景色がよりはっきりと見えるでしょう。ガラパゴス諸島は日本からはかなり遠いですが、エクアドルが誇る自然遺産、行く価値は充分にあると思います👍🏼このガラパゴスカレンダーが皆さんのお役に立てれば嬉しいです✨