被覆約120万ヘクタール、エクアドルのアマゾンの主要な領域は、北はコロンビア、南・東はペルーとの国境、そして西はアンデスの山脈を境とした典型的なアマゾンの熱帯湿潤森林が広がっています。河川の発達に伴いナポ州の130の島は森林で覆われ、渡り鳥の格好の営巣場所となっています。
また先住民族社会は自給自足の生活をこの広大な森林世界のなかで維持してきました。代表的な部族としてシオナセコヤ、コファン、ワラニ、キチュア、アシュア、シュア族などがあります。アマゾンのジャングルでは、アマゾンジャングルにおいて1エーカーあたり100種類以上の樹木が記録されています。中央アメリカ最大でも40種類。北アメリカやヨーロパでは20種類程度ですのでいかにエクアドルのアマゾンジャングルに生息する植物が豊富かがわかります。
アマゾンの河川、湖沼、湿原には600種以上の魚や250種以上の両生類や爬虫類が発見されています。ナポ州の河川流域には、5m以上の長さになる2種類のワニの営巣地となっています。ここエクアドルアマゾンでよく見られる典型的な哺乳類動物として、アルマジロ、熊、ナマケモノが挙げられます。その他の哺乳類としては、バク、サル、オセロットなどが生息しています。また、コウモリも多く生息し、60以上の種類がいます。鳥類も多く、エクアドルジャングルでは1000種類以上の鳥が発見されておりコンゴウインコ、オーム、フウキンチョウ、サギ、カモメなどの様々なカラフルの鳥たちを見ることができます。
ヤスニ国立公園、リモンコッチャ、クヤベーノ野生生物保護区などが設立され環境保全に取り組んでいます。
アンデス山脈の東、ナポ川を下った暑いトロピカル気候のエクアドルアマゾンは、オリエンテと呼ばれています。この熱帯雨林は、世界で最も多様性に富んだ植物、動物の複合体とも言える場所です。小さな土地でありながら、500種以上もの鳥、400種以上の魚、100種以上の哺乳類が確認されており、さらに研究は続けられています。虫に至っては、この地域に生息している全体の10分の1程度の種にしか名前がついておりません。
ロッジの周りでは、様々な生物に出会います。ねずみより少しだけ大きいサイズの猿、人間の腰回りほどもあるつる科の植物、毒を持ったストライプ柄のカエル、枯れた葉かと思うと、突然足が出て来て歩き出す生物・・・。ジャングルは歩くほどにその魅力を現します。
ブラジルの河口へと続くアマゾン川はエクアドルから始まっています。 快適なクルーズでアマゾン川上流、ジャングルの深遠部への川下りを満喫してみませんか?キトから飛行機で25分、アンデス山脈から注ぐコカ川がナポ川に合流する地点の街「フランシスコ・デ・オレジャナ」は、ナポ川周辺で採掘される石油の中継基地として栄えています。コカ飛行場へ降り立つと、クルーズ船のクルーが出迎えてくれ、そこから港まで5~10分ほど移動します。さらに港からモーターカヌーで約1時間半ほどナポ川を下った位置に、船が係留されており、乗船後すぐに川下りがスタートします。