南米旅行専門の現地ツアー旅行会社：スールトレックこれまでエクアドルにスポットをあててお話してきましたが、これからは南米全体のこともお話していきたいと思います。今回は南米の旧市街 Centro Histórico（セントロ・イストリコ）についてです✌🏼
南米の各都市には、石畳の通り、教会、中央広場に特徴づけられる旧市街があります。植民地時代に建設されたものであり、建築スタイルは征服者であるスペインやポルトガルの影響を強く受けています。南米の旧市街は保存状態がよく、ユネスコの世界遺産に登録されているものもあります。そんな美しい旧市街に入れば、他の場所とは雰囲気がガラッと変わり、まるでタイムスリップしたかのような気分になれます。今回は南米の５つの旧市街を紹介していきます✨
ペルーには各主要都市で旧市街を見ることができます。クスコが一番有名ですが、リマの次に大きい都市であるアレキパの旧市街も、特にクスコから聖なる谷に移動する方におすすめです。アレキパは迫力あるミスティ火山をバックに、「白い街」として有名で、壁が火山灰の塗料で白塗りされている美しいところです。一番の見所はサンタ・カタリナ修道院で、16世紀から1970年ごろまで修道女たちが暮らしていた場所です。回廊に沿って歩いてみると、この特別な場所で神聖な何かを感じられるかもしれません。
ブラジルはそれほどヨーロッパに征服されたというイメージは持たれません。しかし、オーロ・プレットは別で、その地名はポルトガル語で「黒い金」を意味し、18世紀には金の採掘の中心であった場所です。その金が大西洋を渡ってポルトガルに運ばれる間に、オーロ・プレットのバロック式の建物が建設されました。ピラール教会では400ｋｇもの金が使われています。バシリカ教会は最も目を惹くバロック式建築の1つです。1980年にオーロ・プレットは、ブラジルのユネスコ世界遺産第一号として登録されました。またブラジルのミケランジェロといわれるアレイジャジーニョの博物館、彼が手がけたサン・フランシスコ・ジ・アシス教会で、すばらしい宗教美術を見ることができます。
ビジャ・デ・レイバでは、テラコッタの屋根、白く塗られた壁、石畳の通りなどまるで時間が止まったかのように、16世紀の姿がそのまま現在でも残っています。この街の名前は、1572年に建設されたグラナダ新王国の初代大統領アンドレス・ディアス・べネロ・デ・レイバに由来します。スペインが征服するずっと昔から、ムイスカというコロンビアの民族がここに住んでいました。征服者のリーダーたちは、平和で静かな場所を求めて、穏やかな気候と美しい景色をもつビジャ・デ・レイバにやってきました。現在プラサ・マヨール（コロンビアで最も大きい広場の1つです）や教会、そしてコロンビアのコーヒーやチョコレートなど多くの観光客を魅了しています。
アルゼンチンの北西は、虹のように鮮やかな縞模様を織りなす山々が連なり、広大な砂漠とウユニ塩湖にも負けない美しい塩湖があります。しかしアルゼンチンの北部を旅するときは、中心地であるサルタを忘れてはいけません！サルタは1582年に建設され、広場、教会、カラフルなファサードが建てられ、今では７月９日広場が街の中心となっています。ここではサルタのコロ二アル建築が見られます。かわいらしいピンク色のバシリカ教会は、地震で最初の教会が壊されてしまった後、再び19世紀半ばに建てられたものです。他にもCabildoカビルドという中庭が美しい博物館併設の政府の建物や、サンフランシスコ教会など、多くの魅力があります。
クエンカは、グアヤキル、キトに次いでエクアドルで３番目に大きい都市です。1557年にスペイン人がやってきてすぐに建てられたEl Sagrarioサグラリオ教会は、当時のバロック式のチャペルやオルガンなどが見られ真っ白な美しい教会です。このサグラリオ教会が「旧大聖堂」と呼ばれてるのに対し、「新大聖堂」と呼ばれているのがCatedral de la Inmaculada Concepcionです。チェコのタイルで作られたぱっと目を惹く青いドームは、今ではクエンカのシンボルになっています。クエンカの旧市街は1999年に世界遺産に登録されました。教会や博物館がたくさんあり、街並みがとてもキレイで旧市街自体はそこまで大きくないので、街歩きにはぴったりの場所です。南米旅行のピリピリ感に疲れたら、ゆったりと落ち着いたクエンカで休憩するのもいいかもしれません😌
国によって旧市街は旧市街でも、雰囲気が違うので比べるのも面白いかもしれません。南米旅行に来たら、まずは旧市街に行ってみてはいかかでしょうか！先住民がもつ伝統や、征服者たちの到来そして各国が勝ち取った独立など、様々な歴史が感じられると思います💓