今日は♪
中南米コンシェルジュの武内祐子です。
個人旅行をしていると良く出会うのが、カップルでのバックパッカー旅行者。
そこでは日夜、色々なドラマが繰り広げられています。
今日は、私もカップルで1年ちょっと旅をしていた経験と、色々な旅先カップルとの会話から見えて来た、
長旅でも細く長く良い関係をキープ出来るコツをご紹介します。
1人が一方的に行先を決めてもう1人はただついてきてるだけ・・・というのは極端な例ですが、
それに近いカップルは意外と多いです。
今回の旅では何を得たい? その為にどこで何をする?
どんな目的を持って一緒に行きたいのか、2人で共有しておくことはとても大切です。
絶対について回る身体的な違いです。
当たり前の様でいて、特に女性側が無理をして男性に合わせてしまう傾向があります。
男性からしたらもう疲れたの?まだお腹減らないの?という感じでしょうが、
男性と女性の身体のペースはまるで違います。
もちろん、個人差もあるので、自分にとって心地よいペースを維持出来る感覚を
それぞれが自分で掴んでおかないと、旅行中少しずつ溜まった我慢が結果的に大きなストレスになったり、
体調を崩す原因にもなってしまいます。
そして、違いを理解して相手に合わせ過ぎず、ちゃんと休みたいなどを言う事。
(伝えないで察してくれることはないと思っておくと、精神的なストレスも軽減出来ます。)
最近はネット環境さえあればいつでもどこでも人とコミュニケーションが出来てしまう世の中。
長旅でも、SNSや仕事をしながら旅を続けるスタイルも一般的になりつつあります。
そうなると、身体は旅先で恋人と一緒にいるのに、1人が心ここにあらずでSNSや仕事に打ち込んでしまう事が起こります。
1日に何時間かなら問題がなくても、24時間体制で意識を取られていると何の為に一緒にいるのか分からなくなる事も…
食事や寝る時、観光中などは、意識をここに戻し、しっかりと相手との時間を大切にしましょう。
これ、脳の構造的に比較的マルチタスクが苦手な男性が陥り勝ちで、女性は淋しくなって離れるパターンに
なりやすいので、心をしっかりここに戻してコミュニケーションし合うという姿勢が重要です。
どちらかがどちらかに大きく依存している関係では、だんだん負担と不満がたまってきます。
お互い、能力は違っても必ず相手に与えられる事があります。
どちらかは英語が話せて、どちらかは荷物を沢山持てるなど(笑)
思いやりを持つ事はもちろん、それぞれの特性を知って、出来る事を与え合って、助け合う。
旅はこれからの長いパートナーシップの練習の様な感覚で、自分と相手の違いをより良く知り、
協力した時の効果を最大限に伸ばす為の機会として活用したいものです。
例えば相手が病気になった時。
旅先での病気はとても不安ですよね。
そんな時は相方の存在はとても心強いものとなります。
相手が弱っている時は、相手に同調して心配して、
自分のテンションも落ちる様では益々相手も心細くなり、支える事が出来ません。
こんな時こそ、気をしっかりと持ち、大丈夫だよ〜と安心させてあげつつ、
出来る事を全てやってあげる姿勢が大切です。
お医者さんを呼んだり、必要な物を買って来たり、保険の交渉をしたり。
やれることは沢山あります。
で、相手が休んでいる時は自分は何かの方法を見つけて楽しむ。
決して相手と一緒にテンションを落としてはいけません。
そんな頼もしいあなたに、相手は惚れ直すのです。
これは実際に会ったカップルの例ですが、何と世界一周の新婚旅行中に、
彼らのご実家から離婚届けが送られて来ていました。
奥さんが、もう耐えられないから旅行中に離婚したいと言うのです。
これはまずい現場を目撃してしまったわ〜と思いながらも奥さんから話を聞いてみると、
「アフリカを旅行中、強盗に襲われた時に、旦那さんが私を置いて一目散に逃げ出した」との事。
それがショックで、それからというもの、彼への不信感が日に日に募り、彼が後からいくら謝っても、
言い訳しても修復不可能な状態になっていました。
旦那さんとしては、一瞬の本能的な反応で奥さんの心を失ってしまった訳です。
それを聞いて、旦那さんも気の毒だなぁと思いました。
これを防ぐには、起こる前にある程度の有事を想定して、
自分はそんな時にどう行動すれば、自分自身に嘘がなく、後悔がないのかを
考えて知っておく必要があると思いました。
逃げてはいけない訳ではなく、最悪な事態で自分は何を一番大事にしたいのか。
実際に直面してみないと中々リアルに分かるものではありませんが、
少なくとも一度考えて整理しておくだけでも、反射とは違う行動になるかも知れません。
いかがでしたでしょうか?
これをまとめていて、旅だけじゃなくて、日々の暮らしにも通じる事ばかりだなぁとしみじみ思いました。
一緒にいる事を選んだら、自分が無理し過ぎることなく相手への思いやりも決して忘れてはいけないという事ですね。
相手がいてくれる事は当たり前ではないんですよね~。