ギアナ高地は水の国という意味を持ち、年間通しての降水量が4000mm以上といわれています。
ここには、20億年まえの地層がむき出しになったテーブルマウンテンと呼ばれる山が大小100以上連なっています。
これらは地上から垂直の壁のように伸びていて標高差1000mにもなります。大地から隔離されたような特徴は陸の孤島とも形容されます。
たくさんあるテーブルマウンテンのひとつアウヤンテプイがあり、ここには世界最大の落差のアンヘルの滝(エンジェルフォール)があることで知られています。テーブルマウンテンは、地盤のやわらかいところが雨や風によって削り取られ固い地盤だけが代形状に残っている台形状の山々のことを言います。先住民の言葉で“デプイ”とよばれています。映画『ロストワールド ~失われた世界~ 』の舞台はギアナ高地のテーブルマウンテンといわれています。
多様な固有種の宝庫
テーブルマウンテンの上に生息する植物は約4000種以上といわれています。
75%がギアナ高地だけの固有種です。アフリカ大陸と似た種類が多いため地球がつながっていた理由の一つになるといわれいてます。
テーブルマウンテンの上には土が少なく栄養分も豊富でない為たくましく生きています。
そのため、地上ではあまり見ることができない虫から栄養をとる食虫植物などが多く生息しています。
また、オリノコでは様々な種類の蘭を見ることができます。昆虫や爬虫類などもとても独特な姿をしています。
隔離されているため天敵がいず、跳ねることができないカエルや水の中で生活をするコオロギなど原始のままをとどめている固有主などが沢山存在します。しかし最近では観光客の増加により、外来種が持ち込まれたりして絶滅の危機にあります。
この場所には原始の形を留めている固有の植物や動物などが多く人類未踏の場所も多いことから地球最後の秘境とも呼ばれています。
ベネズエラの最大の魅力エンジェルフォールへはカナイマ(Canaima)、シウダーボリーバル(Ciudad Bolívar)、サンタ・エレナ・デ・ウアイレン(Santa Elena de Uairén)の3箇所から行くことが可能です。
一番のお勧めはカナイマからのアプローチです。この場合はプエルト・オルダス(Puerto Ordaz)へ向かいエンジェルフォールへ行く方法が一般的です。
シウダーボリーバルやサンタ・エレナ・デ・ウアイレンはベネズエラでゆっくり過ごせる方にお勧めの場所です。
カラカスからカナイマへの行き方は直行便がないためプエルト・オルダスを経由してカナイマ空港へ到着します。1日1便のみ運行しています。
プエルトオルダスの空港の名前はマヌエル・カルロス・ピアール・グアヤナ空港になります。
プエルトオルダスはオリノコ川とカラオ川の合流地点にある場所で、カナイマ空港からは229kmの場所にありボリーバル州のグアヤナ市にあります。
シウダー・ボリーバルからは所要時間約1時間15分です。
スールトレックのツアーでは確実なツアーの実施の為、ベネズエラ国内線はツアーに含み、一緒に手配しています。
サンタ・エレナ・エレナ・デ・ウアイレンからロライマ山(Mount Roraima)へ数日トレッキングをしながらエンジェルフォールを目指したり、シウダーボリーバルでベネズエラの英雄シモンボリーバルの歴史を読み解きながらエンジェルフォールへ向かいますので、ベネズエラをゆっくり満喫されたい方にはお勧めです。
オリジナルの組み合わせで一生の思い出に残るベネズエラの旅をスールトレックと一緒にお楽しみください。
ここでは、約20億年まえの地質を残すテーブルマウンテンがジャングルに囲まれて100以上も連なっています。
カナイマ湖の背景にテーブルマウンテンがとても美しく見え、印象的な絵になることは間違いないでしょう。また、ジャングルの植物からでるタンニンはカラオ川やカナイマ湖を赤色に染めています。カナイマ湖の砂浜も薄いピンク色に染められ見たことがない神秘的な景色が広がっています。
アンヘルの滝(エンジェルフォールズ):
1933年米国人パイロット、ジェームズ・エンジェルによって発見され、彼の名前にちなんで名づけられている世界最大の落差979mを持つ滝です。地元ペモン族の言葉ではParakupa-venaと呼ばれ “the fall from the highest point”(高い場所から落ちる)の意味を持ちます。ギアナ高地最大のテーブルマウンテンであるアウヤンテプイから流れ落ちる滝には滝つぼがなく、地上に着く前に霧状になってなくなってしまう神秘の滝です。カイマナからはボートと徒歩で約3時間です。
カナイマ湖:
カラオ川が流れ込む湖です。砂浜には、植物から出るタンニンによって茶色に染められた水が静かに波打っているのが印象的です。白い砂浜もピンク色に染められています。遠くにはテーブルマウンテンを眺めることができ、クルーズをしながらカナイマ湖に浮かぶアナトリー島のエルポサの滝やアチャの滝を見ることができます。
エルサポの滝:
カイマナ湖に浮かぶアナトリー島にある滝です。滝の裏にある岩でできた細い道を全身ずぶ濡れになりながら通り抜けることができます。豪快に流れ落ちるカーテンのような滝を全身で感じること間違いありません。特に雨季の5月から11月までは水量が増しさらに楽しむことができます。
ユリの滝
プエルト・ベルデから20分ほど車で移動した後、小さいボートでカラオ川を渡ったところにあります。カラオ川へ流れ出す間にできたといわれる滝で、タンニンを含んだ滝の水は茶色く神秘的です。ボートからユリの滝へ行くまでに見える植物と滝のコラボレーションが魅力的です。カラオ川から作られている滝で、カナイマ湖へと続いています。雨季になると水量も多く豪快な滝の音も楽しむことができます。
カバック・キャニオン:
エンジェルフォールがあるアウヤンテプイの南東部に位置しているキャニオンです。原住民が住むカバック村を訪れることができ、ハンモックに虫除けのネットが張られた場所での宿泊ができ現地の文化などもも学べることができます。また、グラン・サバナを見ながらバックにアウヤンテプイを見ることができます。カバックキャニオンではトレッキングや川を下りを楽しむことができ、近くにあるカバックケーブから見る空は格別と言われれテいます。
オーキッド島
ボートでバックにテーブルマウンテンを見ながらオーキッド島を訪れます。ベネズエラに自生する蘭をご堪能いただけます。ほかには、島で探索をしたり川で泳いだり自然を満喫することができます。
Wakü Lodge(ワク・ロッジ)
Canaima Lagoon, Parque Nacional Canaima, Venezuela
Wakü Lodgeは、カナイマ・ラグーン沿いの海岸に位置し、クサリ・テプイ、クルン・テプイ、クラバイナ・テプイを見下ろせる宿です。その特権的な場所に加えて、Wakü Lodgeはジャングルと一体化しており、居心地の良い快適な環境を提供しています。ロッジからは、この地に生息するオウムやオオハシ、コンゴウインコなどを見ることができます。
全19ある客室のタイプはダブル、ツイン、トリプルがございます。各部屋にベランダ、ハンモックが付いており快適な安らぎを提供しています。部屋には、Waku Lodgeジャングルの絵が描かれています。各部屋、エアコン、専用バスルーム、快適なベッドを備えております。
Tapuy Lodge(テプイ・ロッジ)
C.C. Paseo Las Mercedes, Sector La Cuadra, Local 26
2006年に建設され、ベネズエラの最も美しい場所の一つであるカナイマラグーンのビーチの海岸に位置する3つのホテルの内の1つです。ビーチからは、ベネズエラで最も素晴らしい景色のひとつである息を呑むほどの滝や卓越した山々が見渡せます。
Tapuy Lodgeはユニークなスタイルで建てられており、現代生活の贅沢と伝統を結び付けています。それぞれにエアコン、ファン、専用バスルームが備わっています。
またロッジには屋外レストランがあり、シェフによる国内外の料理をお楽しみいただけます。その他、バー、ピクニックエリア、プライベートビーチ、ミーティングルーム、ツアーデスクなど。
シウダー・ボリーバル(Ciudad Bolivar)
シウダー・ボリーバルはベネズエラの人口の4分の1にあたる約27万人の南東部の都市です。カナイマ同様、ギアナ高地へ向かう拠点となる場所です。以前はアンゴストゥーラと呼ばれていてましたが、1846年からベネズエラの英雄シモン・ボリーバルの栄光をたたえ現在のシウダー・ボリーバルと呼ばれるようになりました。
もともとの名前であるアンゴストゥーラは“狭い”という意味で、近くにあるオリノコ川の川幅か狭かったことから名づけられていました。
オリノコ川は、ベネズエラとブラジルの国境付近から流れ出る南米でも重要な川で、2,140kmにも及びます。何百もの川にわかれデルタを形成し大西洋に流れ出ています。雨季になると川幅が22kmにもおよび深さは100mにも及びます。重要な川のほとんどがここを分岐していてアマゾンの支流としてつながっています。
シウダー・ボリーバルへの行き方
カラカスからアビオール航空とルタカ航空が毎日一便運航しています。
所要時間約50分から1時間10分。
陸路からは、長距離バスでカラカスから約9時間、プエルト・ラ・クルスから約4時間、サンタ・エレナ・デ・ウアイレンから約11時間かかります。
シウダー・ボリーバルへの見どころ
アンゴストゥーラ・ブリッジ:
アンゴストゥーラ・ブリッジは1967年にかけられたオリノコ川にかかる712mの橋です。オリノコメトロ と呼ばれる岩が雨季と乾季の水位の目印になります。橋から見える夕日や橋の近くを通る船がとても印象的です。一般的にアルマス広場として知られている場所ですが、ここシウダード・ボリーバルではプラザ・ボリーバルと呼ばれています。政治の重要な機関が集まっています。
カテドラル:
プラザ・ボリーバルの北西にある黄色い壁がとてもかわいらしいコロニアルな教会です。13個の鐘と大きな時計が特徴的です。15分に一度鐘の音が聞こえてきます。
コレオ・デル・オリノコ:
ベネズエラで最初の新聞が発行された場所で現在はシモン・ボリーバル博物館として使われています。初代の印刷機が展示されています。
サンタアレナ・デ・ウアイレン(Santa Elena de Uairen)
サンタ・エレナ・デ・ウアイレンは、人口1万人の小さな町ですが、ここからもギアナ高地へアクセスができます。ブラジルとの国境の地でもあり、ポルトガル語とスペイン語が交わる賑やかな場所です。この場所は、1923年にここを最初に発見したルーカス・フェルナンデス・ペーニャの娘エレナの名前とこの地の近くを流れるウアイレン川から名づけられました。
グランサバナの中心にあり、エンジェルフォールへ行くメインの場所として知られています。
グランサバナははギアナ高地一帯に広がる草原地帯でベネズエラで一番の自然の宝庫です。多くの原住民が生活をしています。そのなかでもペモン族が多く彼らはテーブルマウンテンのことを“テプイ”と呼んでいます。彼らの神話にはこのテプイは神が存在していた場所と伝えられていて、決して立ち入ってはいけない場所であり、また先祖の魂が集まる場所であったとも言われています。
サンタ・エレナ・デ・ウアイレンの行き方
ギアナ高地へ向かわれる方の中でも長期滞在可能な方へお勧めの場所です。
ロライマ山
原住民のペモン族の言葉で“偉大”を意味する『失われた世界』のモデルになった標高2810mの山です。
ベネズエラ、ブラジル、ガイアナの三国にまたがります。垂直に伸びた壁が外界からのものを一切受け付けない手つかずの状態を保つことになり、植物や動物たちは独自の進化を遂げほとんどがこの土地の固有種が多く見られます。天空に隠された陸の孤島は興味が尽きません。トレッキングツアーがあり5泊6日が一般的なコースになります。神秘に満ち溢れたロライマを直接感じることができる原始へのタイムスリップです。