ナスカは、ペルーの首都リマから約450km離れた場所にある人口約3万人の街です。ペルーの南西部に位置し乾燥した大地が広がる小都市を有名にしているのは、1939年に発見され、1994年に世界文化遺産に登録されたナスカの地上絵です。
紀元前2世紀から6世紀の間に描かれたと考えられている地上絵は、一体何のために描かれたのかが未だにわかっていません。絵の描画方法は、残された杭と縮小図の発見から「拡大法(中心点を決め杭をうち、紐を使って放射状に縮小図の相似拡大する)」が取られたというのが、現代の学説のなかで最も妥当だと考えられています。
線は、ナスカの盆地に堆積した酸化した赤褐色の土の表面を幅1〜2m、深さ20〜30cm程取り除き、酸化していない明るい色の土を露出させることで描かれています。
雨がほとんど降らないこの土地の環境で、太陽が暖めた土から放射される熱い空気が土の表面に空気層を作り出すことで風による浸食を防ぎ、地上絵の自然保存がされたと考えられています。
ナスカの地上絵の謎を巡る研究は今も行われており、90年代に発表された説が完全に否定されたり新たな発見が発表されたりと熱い議論が繰り広げられています。
何のためにこの砂漠に巨大な絵を描く必要があったのか、謎が謎を呼び、今でも世界中から多くの人々が一目この謎を見ようと砂漠に集まってきます。
ナスカの地上絵:
ナスカの地上絵は、紀元前2世紀頃から6世紀にかけて描かれたと考えられています。地面に描かれたラインで構成された地上絵は、人間や動植物の絵が70以上、幾何学図形が700程、直線に関しては数千から1万もの数が確認されており、今もなお新しい絵が発見されています。 動植物の絵で最大なのは全長が280m、幾何学図形では近年アメリカの人工衛星ランドサットが撮影した全長50kmの矢印が最大とされています。 地上絵の全体図をご覧になりたいのであればセスナ機で上空から見る事をおすすめいたします。
パルパの地上絵:
地上絵はナスカだけではありません。新たに発見された『パルパの地上絵』は、ナスカの北に位置しておりセスナ機でナスカの地上絵遊覧のオプションとして遊覧飛行可能です。この地上絵は、平らな地面に描かれているナスカの地上絵と異なり、山の斜面に描かれています。主に人物が描かれていますが、技術的にナスカのものよりもさらに古い時代に描かれた事がわかっています。また、道路近くに描かれている絵もあるので、地上からでも見ることが出来ます。
パレドネス遺跡:
パレドネス遺跡はナスカから車で10分の場所にあるインカ時代の遺跡です。インカ時代の飛脚の宿があったと言われていますが、遺跡のほとんどは地震により倒壊しており、見どころは近くに残されたプレ・インカ時代の水路です。感慨用に作られた地下水路には今もきれいな水が流れ周辺の農業の水源となっています。
マリア・ライヘ博物館:
ナスカから約30kmのところにあるこの博物館は、ナスカの地上絵を研究し、マリア・ライヘ女史の研究所。彼女が生涯かけて捧げた地上絵の研究や保護活動について写真や文章で見ることができます。パンアメリカンハイウェイ横に建っているミラドールも彼女が研究のために使用した展望台です。 日本におけるナスカの地上絵保護に関しては楠田枝里子さんのマリア・ライヘ基金にて詳細をご覧いただけます。
ナスカの飛行場は軽飛行機の発着が主なため、リマ、各地域からの直接のフライトはありません。
ただし、リマからイカ経由にてナスカまでフライトが可能です。
その場合は、リマからイカまで約1時間のフライト後、イカからナスカまでセスナ機に乗り換え約30分かかります。
イカの飛行場からナスカ地上絵を旋回してイカ空港へ戻ることも出来ます。(この場合はナスカに着陸はしません。)
セスナ機は、揺れが激しいため酔い止めを事前に飲んでおくことをお勧めいたします。
リマからナスカ(バス):
リマからナスカまでバスの場合は7時間ほどかかります。
ペルー料理から多国籍料理まで楽しむことができます。スペイン調の中庭で楽しみながらお食事ができます。英語メニューもあるので安心です。
住所:Jr.Bolognesi 282, Nazca(アルマス広場から徒歩3分)
営業時間:7時〜24時
定休日:なし
電話:056-52-416
ペルー料理料理はもちろん原材料にもこだわった料理が自慢。フォルクローレの音楽も楽しむことができます。
住所:Ignacio Morsesky 120, Parque Bolognesi, Naxca(アルマス広場から徒歩4分)
営業時間:11時から23時まで
定休日:なし
電話:056-52-3490
ワカチナ・オアシス:
ワカチナは、イカの町から15分程離れたところにあるオアシス。 砂漠の中に湖があり、湖の水は病気を治す効果があるといわれています。砂丘では、サンドバギー、サンドボードなどを楽しむことができます。また、この湖には人魚伝説があり人魚像も建っています。
イカ考古学博物館:イカ考古学博物館は、イカ市内から車で3分。プレ・インカ時代の壷や楽器、織物、ミイラを見ることが出来ます。ミイラの頭蓋骨には手術跡があり、インカの人々が高度な医療技術を持っていたことを確認する事が出来ます。
バジェスタ島:
バジェスタ島は1975年に国の保護区に指定された小さな島。島には、ペリカン、コンドル、フラミンゴ、フンボルトペンギンなどの鳥類が見られます。ほかには、アシカのハーレムやイルカの群れなども見ることが出来る迫力満点の場所です。右写真の黒い部分は全て鳥です。
パラカス国立公園:バジェスタス島のクルーズツアーを終えて一息入れた後は、この国立公園もお見逃しなく。パラカス半島全体が国立公園となっており、チャコ海岸から車で15分ほどで公園入り口に到着すると、半島の湖畔にはたくさんのピンクのチリフラミンゴが出迎えてくれます。「ペルーのガラパゴス」とも呼ばれているこの半島の風景は本当に息を飲むほどで一面砂漠に現れる真っ青の海、真っ赤な浜辺、黄色の砂漠のコントラストは訪れた人だけが見れる格別なものです。
リマからバスが運行しており、一日数便出ています。所要時間は約4時間です。
ペルー料理や魚介類を中心の料理が豊富。また、イカでとれるワインも楽しむことができます。
住所:Av.Paracas s/n ,Paracus(パラカスのマリーナより徒歩3分)
営業時間:12時〜21時30分まで
電話:056-545045
港からすぐ近くの場所で、ペルーの新鮮な魚貝料理を楽しむことができます。
住所:Blvd.Turistico,El Chaco,Paraca(パラカスのマリーナより徒歩1分)
営業時間:7時〜21時まで
定休日:なし
電話:056-334618
Hotel Libertador Paracas(ホテル リベルタドール パラカス) ★★★★★
Avenida Paracas 173, Paracas, Peru
客室
客室にはこの地域の代表的なデザインが施されています。部屋のタイプはスーペリア、デラックス、ジュニアスイート、シニアスイートがございます。各部屋には自然の景色を望めるバルコニー、エアコン、専用バスルーム、テレビ、ミニバー、セーフティボックス、Free Wi-fiが完備されております。
Hotel Las Dunas(ホテル ラス ドゥーナス)★★★★☆
Av La Angostura 400, Ica, Peru
Hotel Las Dunasは、ナスカとパラカスの間にあるイカ市に位置しています。このホテルは、リラックスした滞在やアクティビティを楽しんで頂けるために特別に設計されています。そして、あなたの心に残る休暇を作り上げます。また、明るく広々とした客室はレンガとアーチ型の天井と大きな窓が特徴で、家庭的で暖かみのある雰囲気が漂います。
Villa Jazmin(ビジャ ジャスミン)★★★☆☆
Calle Los Girasoles, Mz. C 1-Lt. 7, Residencial La Angostura, Ica, Peru
Villa Jazminはイカにあるエコホテルです。ホテルは砂丘に囲まれているので素晴らしい景色が広がります。広々としたバスルーム付きの30室を提供しています。
アレキパやリマに行く前に太陽を楽しむのに最適な場所であることに加え、イカはナスカのライン、バレスタス諸島、パラカス保護区などを行きやすいロケーションにあります。このホテルでは、バギーで砂漠の冒険をするアクティビティなども手配しています。