-パタゴニアについて-
パタゴニア地方とは、コロラド川とネグロ川を境にチリとアルゼンチンにまたがる南緯40度よりも南の地域。ロス・グラシアレス公園、バルデス半島、クエバ・デ・ロス・マノスといった3つの世界遺産が登録されています。チリ国境線に4000mから5000mのアンデス山脈、険しい地形のフィヨルド地域、湖水地方、広大な平原のパンパ地方から成り立っています。日本の三倍の面積を誇るこの場所ではバードウォッチング、ペンギン、アザラシ、グアナコ、クジラなど数多くの野生の動物に、世界で三番目に大きいといわれる氷河といった大自然を満喫することができます。
パタゴニアの名前の由来は、ポルトガルの探検家マゼランが原住民がはいていた大きなグアナコのブーツを見てパタゴンと呼んだことに由来。パタゴンは、パタ(足)とゴン(大きい)を意味しています。
バリローチェ:
正式にはサン・カルロス・デ・バリローチェ。パタゴニアの北部に位置していて『南米のスイス』と呼ばれています。スイス人の移民も多くアルプスを思わせる建物も多く存在します。スキーなどのウィンタースポーツが盛ん。また、クルージング、ラフティング、トレッキングなども人気です。
カテドラル山:
ナウエル・ウアピ国立公園やナウエル・ウアピ湖などを眺めることができ、山麓にはゲレンデがあり、スキーで人気のスポットです。
アラジャネスの森:
ディズニーの映画『バンビ』の中にでてくる森はここをモチーフに作られたといわれる紅葉が美しい森。ケトラウエ半島のプント・ケトラウエで下船。
ビクトリア島:
ナウエル・ウアピ湖にある一番大きな島。バリローチェから約25kmほど離れた場所にあるバニュエロ港からカタマラン船に乗ってクルージングができます。
ナウエル・ウアピ国立公園:
アルゼンチンで一番古い国立公園。その中にある氷河湖のナウエル・ウアピ湖や山々は季節ごとに、美しい雪山や紅葉などを楽しむことができます。
カンパナリオの丘:
麓からリフトにのって山頂からロペス山、カテドラル山、オットー山を大パノラマで見ることができます。ジャオ・ジャオ半島から車で約30分。
エル・カラファテ:
パタゴニアの氷河観光の中心地。ロス・グラシアレス国立公園があり観光の拠点として賑わいを見せる町。氷河だけでなく山も湖もありとても美しい景色が楽しめる場所です。
ロス・グラシアレス国立公園:
1981年にユネスコの世界遺産に登録されたスペイン語で『氷河』の意味を持つ国立公園。美しい氷河は47にもおよびグリーンランド、南極に次ぐ大きさ。壮大な青い氷河に魅了されます。
ペリト・モレノ氷河:
国立公園の中でも一番有名な氷河。夏の時期は崩落も見ることができ、自然の驚異を目の当たりにします。エル・カラファテからは約80km。バスや鉄道がないので、ツアー参加が主流。日帰りバスツアー、トレッキングツアー、日帰りクルージングなどがあります。
ウプサラ氷河:
国立公園の中でも一番大きい氷河で南米最長の全長60kmにも及びます。かつては80kmあった氷河。地球温暖化による影響を受けています。アクセスはクルーズ船によるツアーのみ。
スペガッツィーニ氷河:
国立公園の中で一番の高さ80mから135mを誇る氷河。国立公園の中でも後退が少ない。アクセスはウプサラ氷河と一緒にクルーズ船で周ることが多い。
エルチャルテン:
エル・カラファテ約車で4時間の小さな町。ロス・グラシアレス国立公園の北部に位置しています。
トレッキング、キャンプ、乗馬などのアウトドアも楽しむことができます。
フィッツ・ロイ山:
3405mの山でトレッキングで人気。鋭利な岩峰が特徴的。天候も変わりやす為いろいろな山の表情を見ることができます。先住民は、山頂にかかる雲が煙のように見えたことから『エル・チャルテン』煙を吐く山と呼んでいました。
クエバ・デ・ラス・マノス:
およそ9000年も前に先住民によってつけられた手の壁画。1999年にユネスコの世界遺産に登録されています。手以外にもグアナコや人の絵も描かれていてとても興味深い洞窟。深さは24mにもなります。交通機関が発達していないのでツアーで行くのが一般的。パタゴニア中部の町ペリト・モレノから約160mのピントゥーラス川沿いの岩に洞窟があります。
バルデス半島:
特色のある動物たちを見ることができる1999年にユネスコの世界遺産に登録された大西洋に面した半島。クジラやシャチを遊覧船で見たりペンギン、アザラシ、グアナコ、ニャンドゥといった動物をじっくり観察することができる場所です。バルデス半島はツアーで行くのが一般的。たくさんのツアーがプエルト・マドリンやトレウウから出ています。
プンタ・ピラミデ:三角形の形をしたプエルト・ピラミデの桟橋からヌエボ湾をクルーズすることができ、季節ごとにクジラ、シャチ、ゾウアザラシを見ることができます。
プンタ・ノルテ:半島の北部。ゾウアザラシとペンギンを見ることができます。オタリア(アシカ科) の生息地があり浜辺や海で見ることができます。
プエルト・マドリン:
バルデス半島への拠点となる町。スキューバダイビングが人気でゾウアザラシと一緒にダイビングをすることも可能。
自然科学海洋博物館:パタゴニア地方の動物の生態について詳しく知ることができる博物館。
営業時間:9時から19時まで(土曜日は15時から) 定休日:日曜日
住所:Av.Domec Gracia y j.Menendes
トレウウ:プエルト・マドリンとともにバルデス半島の拠点になる町。
プンタ・トンボ:
ペンギンの保護地区があり無数のペンギンをみることができます。
アクセス方法はツアー参加のみでプエルト・マドリンからもいくことができます。
古生物博物館:
パタゴニアで発見された恐竜の化石が展示。研究室の様子などもみることができます。
営業時間:夏期9時から18時、冬期10時から16時、土日10時から18時 定休日:なし
住所:Av.Fontana 140
ウシュアイア:
世界最南端の町で、南極まで約1000kmの場所。フエゴ島の南に位置していいます。スペイン語で『フエゴ』とは炎を意味しています。
マゼランが大西洋を航海中に大陸に原住民のたいまつの炎を見た事からこの様に呼ばれる様になりました。
ビーグル水道:
アルゼンチンとチリの国境、大西洋と太平洋をつなぐ水路でもあります。小さな島が点在していて、アザラシ、海鳥、ペンギンなどを見ることができます。クルーズ船にて楽しむことができます。
ティエラ・デル・フエゴ国立公園:
1960年に国立公園に指定されたウシュアイアの西に位置する海に面した公園。湖、森、海と自然豊かな美しい場所です。小動物が多く、ノウサギ、キツネ、ビーバーなどを見ることができます。ウシュアイアの町から約12km。
世界の果て号:
1910年に建設された世界最南端を走る蒸気機関車。ティエラ・デル・フエゴ国立公園へ続く約1時間の鉄道の旅になっています。
途中マカレナ駅にて停車し、近辺を散策します。毎日運行していて9時30、12時、15時発。
パタゴニアのベストシーズンは比較的暖かい12月~3月の夏がお勧めです。
氷河を見に行かれる場合は特に、気温が暖かい夏の間に迫力ある氷河の崩落を見る事が出来る可能性が上がります。
また、動物を見に行かれる場合も夏の方が動物の活動が活発になっています。
この時期は環境客が多く訪れる時期でもありますし、特にクリスマスシーズンはアルゼンチンでも長期休暇の為、毎年非常に混み合います。
この時期にお出かけの場合には出来るだけ早いご予約をお勧めします。
レストランもクリスマス特別メニューで高くなったり、お休みになったりする所もありますので事前に確認する等、少し注意が必要です。